打ち合わせでした

 さて、占い師の仕事は人と会って占いをするだけでなく、様々な占いの記事を書いたりもします。
 あと、携帯の占いサイト、自分の誕生日なんか入力したら毎日占えるようなあれ、の結果文を書いたりね。
 お遊び要素は強いですが、別に適当な文章が書かれているわけではなくて、きちんとプロがその日の星の運行を見て書いてあったりするんです。


 まあ、問題は12星座占いの信憑性ですが。太陽星座だけで見るというのは実はとても歴史が浅くて、最近できたもの。本当は細かい角度やたくさんの天体との関係を読んでいく、とても繊細で緻密な占いなのです、西洋占星術は。東洋の星占いともいえる紫微斗数四柱推命もかなり細かい計算式を必要とします。一ヶ月まるごと同じ括りにしてしまう太陽星座占いは、とても乱暴なんです。


 ……といいつつ、今月の12星座占い、なんてのを私も今月1日にアップしているんですけれどね(左のサイドバーからどうぞ)。しかも天体じゃなくてタロットで読んでるという。まあ、遊び心と真剣さと、両方のエッセンスを注入して書いてありますので、お好きな人は読んでみて下さい。


 で、今日はとある占いサイトに掲載する原稿の打ち合わせ。場所は都内某所。……実は、私は結構な僻地に住んでおりまして、都内まで出るのは割と一苦労。
 打ち合わせだけで帰るのもつまらないので、お茶会を企画いたしました。
 とはいえ、ネット上に『都内で茶を飲むから来たい人は連絡を』と書いただけですが。誰も来なかったら泣くなあ、とか思っていたら。


 幸い4人の参加者。しかも、私の知り合いという以外まったく接点のない人が集まるという面白いことに。こういうのがあるからネット上のコミュニケーションって面白いと思うのです。顔も知らないゆがんだ形の人間関係のようにマスコミでは放送されたりしますけれど――物事の本質を一面しか取り上げないと、あのような報道になってしまうのでしょうか。


 因みに、もう数年一緒に暮らしている私のパートナーとも、知り合ったのはインターネットを介して。共通の趣味で集まっていたチャットのメンバーでした。始めは文字だけの繋がりだったのが、いつのまにかリアルな飲み友達に、そして生涯のパートナーに。
 インターネットも道具。包丁と同じで、使い方一つ、なのにね。


 使い方一つ、といえば占いも同じ。
 いずれ自分の占い論を書くこともあると思うけれど、占いも使い方一つで武器にも凶器にもなり得るもの。


 占い師が云うのも変かもしれないけれど、信じすぎちゃ駄目ですよ、ってことです。